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海野 つなみ (2005/01/13)
講談社

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最近どっぱまり中の、海野つなみ先生作品集です。大分昔の年代のもの(10年前・なかよし掲載のものとか)も入っているのですが、時代を感じますね。
“世界の終わりに君を想う”“リフォーム父さん”が好きです。

まず“世界の終わりに君を想う”。好きな先生(浅野先生)を飛ばした(実際はそうではなかったのですが)生徒指導の先生を集団で呪ったつもりが好きな先生の方が亡くなってしまい、自分たちの呪いの影に怯えてそのときクラスに居た全員が集団自殺をするまでの経緯を描いた話。うまく説明できないのですが、話の組み立て方がいいなと思いました。節目節目の日を区切って回想方式で進んでいきます。呪いをかけた日・その後生徒指導の先生が事故に遭った(という知らせを受ける)日・呪いをかけた教室をお祓いする日・浅野先生が亡くなった日・集団自殺決行の日。
そして、ここまで進んでいた時間軸がここで戻り始め、事件の真相の日・発端の日と戻り、ラストに主人公が女の子に告白するシーン……。この余韻がすさまじくてやられました。時間の進み方が切り替わるその瞬間から、ページの背景が黒から白に変わるのがなんとも痛い……。

“リフォーム父さん”。定年し、奥さんをなくしたお父さんがひさしぶりに再会したらリフォームに目覚めていて、主人公の部屋をふたりでリフォームするという話。賃貸なのにそれはどうなんだとつっこみたいところなのですが、ちょっと小技のきいた術が書いてあったりして、おっしゃこれはいただき!と思いながら読んでいました。そして、無趣味(だった)父というカテゴリは他人事じゃない(笑)。
うちの父親という人は、休日でも8時半くらいには一度会社に出向き何か仕事をしてくる(平日も9時始業なのに8時前には会社にいるとか)人で、一度退職し再雇用という形で同じ会社に勤めているのですが、再雇用という確約がなかったころは、この人仕事がなくなったら一日なにして過ごすつもりなんだろう……と、正直ドキドキしているくらいでした。かといって仕事人間を続けられてしまうのもやはり困ってしまうのですが。今は、やっと目を覚ましてくれたのか、仕事もほどほどに休日にはゴルフに行ったりとか、社員旅行に積極的に顔を出したりとかしている(営業系の仕事でお得意様回りが忙しいからと、格安で行けるというのにほぼ毎年ぶっちしていたらしい…勿体ない……)とかで、ホッとしています。来年、一緒に中国に行くことに(父の中では)なっているらしいのですが、お父さんごめん、娘はいまだにパスポート持ってませんよ(笑)。
夜、お父さんの白髪を見て泣きそうになる主人公にも、思いっきりシンクロです。滅多に実家に帰らない、帰るときは唐突にど平日に…という親不孝ロードまっしぐらなのですが、逆に父がこっちへ出てくる機会を割合多く持っている人なので、会う頻度は割りと高めです。高めなのですが、それでも会うたびに頭のてっぺんが寂しくなり、白いものが増え、なんだか心持ち背中がちっちゃくなっている気がして、いつも会った最初の瞬間は泣きそうになります。来月帰るよよろしく。

しかし父親の話になると、長いなあ……。

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